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カテゴリー別アーカイブ: 衣
三百九十一話 二◯一五年秋冬物を始めます。
Musée du Dragon をいつまでやるのか? そうやって気に掛けて戴けるのはとても有難いたいのだけれど。 毎日のように訊かれる。 正直に言って、何年何月何日と決めているわけではありません。 というよりなかなか決められないでいる。 四◯年近く同じ場所で同じような商いをやっていると。 「じゃぁ、この辺でやめときます」 「はいそうですか」 とはいかないみたいだ。 もっと簡単にとっとと幕を引けると思っていたけど考えが甘かったようである。 しかし、早晩やめるという腹には変わりはない。 だから、稼業に対する気構えもこれまでと少し違ってくる。 服屋の商いは、店主のやりたいようにやっていれば良いというものではない。 好きでやりたい事と、嫌でもやらなければならない事を天秤に掛けながら商っていくものだと思う。 二割がやりたい事で、八割がやらなければならない事。 振返ってみればそんな感じだったんじゃないかなぁ。 でも、これから先は少し我を通させてもらいたいと考えている。 やりたい事をやりたいようにやりたい人とやる。 また、この国の職人が置かれている環境を想うと今やらなければもう後がないような気もする。 まぁ、ロートルのポンコツがやることなので、どこまでの出来になるかは保証できないのだが。 期待せず気軽にお付合いください。 さて、そんななか二◯一五年秋冬を始めさせて戴きます。 幕開けは The Crooked Tailor の狂った逸品からです。 素材の不思議な凹凸感は、六層に重ねて織ることで生まれます。 六重織ガーゼ素材? 仕立てた後、一点一点アトリエで自らの手で縮絨したらしい。 もうつける薬すら見当たらないくらいに病んでいる。 シャツなのか?ジャケットなのか?編物なのか?織物なのか? 意味不明のアイテムではあるが、抜群の着心地を実現している。 創ったのは、仕立職人でありデザイナーでもある中村冴希君です。
Category : 衣
三百九十話 ゴジラの里帰り
年が明けて二◯一六年、一二年ぶりにゴジラが日本に帰ってくる。 二◯一六年新作 “ ゴジラ ” 本作が、日本特撮映画最後の砦となるような気がする。 映画製作に於いて、米国の巨大資本と対抗しようなんてあまりにも無謀としか言いようがない。 製作費も、製作時間も、比ぶべくもない。 爆撃機に竹槍で挑んだ七◯年前の出来事を思わせる。 それでも、僕はこの作品に最大の敬意を込めて期待している。 どんな始末に終わろうとも、どんなものを観せられたとしても、文句は言わないと決めている。 脚本・総監督を庵野秀明氏が、監督・特技監督を樋口真嗣氏が務められる。 このおふたりで駄目なら、日本の空想特撮映画はもうお終いだろうと思う。 だったら諦めもつこうというもんだ。 一九六◯年代に産まれ、特撮に出逢い夢中になって過ごした最後の世代が挑んでくれる。 もうそれだけで充分なのである。 封切りの日は、下ろし立てのパンツに履き替えて、心して劇場に向かいますよ。 ところで、この写真は特撮のワン・シーンではありません。 Musée du Dragon の “ Crocodile Coin Case ” です。 上質の Baby Crocodile 革を素材としています。 材料が入手出来たので、また取扱いを再開することにしました。 たかが Coin Case なのですが。 こんなものでも、ちゃんと納得のいく出来に仕上げようとすると手間が懸かってしまいます。 この国のもの創りの環境は、日に日に厳しくなっているというのが現状です。 特撮でもなんでも、ひとの手で創る仕事の未来は決して明るくない。
Category : 衣
三百八十六話 DEER SKIN
生々しい写真で申訳けありません。 しかし、Musée du Dragon にとってとても大切な素材はこいつから産まれます。 Deer Skin です。 Deer Skin は不思議な皮革である。 しなやかで強く、動きに添って伸び、空気を通すというひとに心地良い性格を備えている。 繊維の結合具合によるものらしいが、詳しくは知らない。 もう一七年ほど前の話になるが。 雑誌編集者から鹿革製品を創っている職人集団がいると聞く。 Native American じゃあるまいし、個体によって調子が異なる鹿革なんかで製品化出来るものなのか? 当時そういったものはなかったように思うし、少なくとも僕は目にしたことはなかった。 埼玉県に在る工房に出向く。 そこで出逢った一着の Deer Skin Shirt が Musée du Dragon での革製品の始まりだった。 モノとの出逢いは、ひととの縁の始まりでもある。 工房を率いておられた後藤惠一郎さんとの付合いもそこからで、以来途切れることなく続いている。 妙な具合で、どうもこの方とは商売をする気がしない。 創ったものがヒットし結構儲かったりもするが、互いにそれを気にかけることもない。 儲かったんだからまた次を狙いましょうとはならない。 原価や売価などといった銭の話は三◯秒ほどで、一分を費やしたことはないんじゃないかなぁ。 そんなだから、定期的になにかを創るわけでもなく、この頃では ID すら付けない。 気儘で、いい加減で、褒められたはなしではないが。 おとなのおとこの遊びとしてはなかなかに面白く、やめられないでいる。 仕事では打算がついてまとっても、遊びとなると無垢である。 … 続きを読む
Category : 衣
三百八十三話 普通の服って?
普通が一番なんだよねぇ。 最近、こういう間抜けなことを朝に夕に唱えている同業の者がいる。 まぁ、言いたいこともわからなくはないんだけれど。 服飾業界に於いて。 “ 普通 ” なんていう言葉がトレンドとして成立するのだろうか? そもそも “ 普通 ” ってなんなのか? 言葉通りに解釈すれば。 “ 特筆すべき属性を有さないもの ” となる。 言い換えれば “ 凡庸 ” だろう。 一端の玄人が、そんなもん創ったり売ったりするんじゃねぇよ! ほんとに横着極まりない始末である。 確かに、奇抜な格好や華美な格好が求められる時代ではない。 だからと言って普通はないんだろうと思う。 じゃぁ、どんなものが良いんだ? いちいち説くのも面倒なので、ANSNAMの中野靖とちょっと創ってみました。 それが、これです。 馬布で、麻布で、丁寧に仕立てた Trouser です。 手間は内に隠していますが、この履き心地とシルェットはなかなかのものですよ。 そして、これを以って二◯一五年春夏の最終アイテムとさせていただきます。
Category : 衣
三百八十二話 石の声を聴け!
“ Garment Hunter ” ほんとは、そんなカッコ良いものではないのだけれど。 自身の稼業が何か?と尋ねられると、ある意味で的を得ているかもしれない。 長い歳月モノを巡って彷徨ってきたような気がする。 いろんな話を聞いて、いろんなものを見て、北半球の様々な場所を渡り歩いたこともある。 ひととの出逢いもまたモノを通してだった。 モノの世界には、性別も、年齢も、学歴も、素性も、国籍も、いかなる隔たりも存在しない。 モノ自体の存在をどう捉えるか? つまり、己の内に於いてその存在を是とするか?非とするか?それだけの事でしかない。 ただ、平等だが非情でもある。 人格者だろうが、美人だろうが、賢者だろうが、富豪だろうが、なんの担保にもならない。 創られたモノが非となれば、創った者への興味も沸かないし、結局どうでもよい存在となる。 では、あなたにとって究極の是となるモノとは如何なるモノか?と問われれば。 素材を熟知して、素材に逆らわず、簡素に創られたモノ多分そう答えると思う。 天正時代、安土城築城の際に石積みを担った石工集団が存在した。 穴太衆と呼ばれ、その天下に知られた技は一四代経た今も滋賀県大津市の粟田建設に継がれている。 穴太衆の石積みの奥義は、文書には記されてはいない。 すべてが口伝である。 粟田建設の一四代石匠粟田純司会長の言葉でしか知ることは叶わない。 “ 石の声を聴けという言葉がある ” “ 石がどうして欲しいかを深く考えてこそ、良い仕事ができる ” これは、素材を活かすというモノ創りの基本概念に於いて、全ての分野に通じる教えだと思う。 だが、実際にモノで表現するとなるとなかなかに難しい。 この難題に一晩で応えたひとがいる。 後藤惠一郎さんである。 “ 䕃山さんのおしゃっておられることは、こういうことでしょ? ” “ これは商品にはなりませんけど、問答を解く糸口にはなると思います ” 送られてきたのは、鹿革の筆記具入れ。 … 続きを読む
Category : 衣
三百七十八話 もう一枚の SHIRT です。
三百七十七話で御紹介させて戴いたシャツのもう一枚違ったバージョンです。 型と仕様は同じですが、生地と色が異なります。 細番手の綿糸を dobby 織機で極薄に織りあげました。 色は白です。 シャツとして仕立てた後、手洗いによる軽い縮絨を施す。 この工程は、ANSNAM のアトリエで中野靖自らの手によって行うのだが。 意外とこれが難しいのだそうだ。 僕は、やったこともないし、やる気もないから、なにがどう難しいのかよくは知らない。 そう言うんだから、難しいことは難しいんだろう。 そして今回も、初回納品では縮率調整が甘く再加工となった。 「こっちの見込みも甘かったとは思うけど、もう一回加工を追込んでみてよ」 「 五分ごとに様子見ながらやってみますけど、結構手間なんですよ、これが」 「乾かす時間もありますし御店に納めたときちょっと濡れてるかもしれませんけど、良いですか?」 「それは駄目!」 一般の方々には、なんの話かさっぱりだろう。 もっとも、なんの話か解ったところで糞の役にも立たないことだけは間違いない。 こういった服創りに於いては。 工程が増えれば増えるほど比例して途中の障壁も増す。 糸からとなると、越えなければならない障壁も相当な数にのぼる。 そのひとつひとつを乗越えていかねばならないのだが。 それには、やはり経験を積むしかないのだと思う。 だが、年月を重ねようやく必要な経験が身についた頃には感覚が鈍ってくる。 振返れば。 経験と感覚が、ちょうど良い具合に拮抗しているといった時期は実に短いように思う。 想えば切ない話である。 まぁ、それでもこれくらいの仕事はまだ出来るけどね。
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三百七十七話 ANSNAMの中野靖と創りました。
ANSNAMの中野靖と創りました。 そうは言っても口を出したのは生地のことだけで、他については先生が創った。 この先生、色々と口を出すとウザがって何もやらない。 かといって、全く口を出さずにいるとこれもまた何もやらない。 基本どっちにしてもやらない。 “ 能ある鷹は爪を隠す ” と諺にはあるけれど。 ずいぶん長いこと爪を隠しっぱなしで、獲物を獲っていない。 なのでずっと腹ぺこだ。 僕は、先生の親でもないし、兄弟でもないし、友達ですらない。 腹ぺこだろうが、なんだろうが、知ったことではない。 にもかかわらず、デビュー以来この残念な縁が切れないのはどうしたことだろう? それは、僕が服屋で、先生が服創りの特異な才に恵まれていたから。 その一点に尽きる。 Musee du Dragon にとって、この特異な才はずっとかけがえのないものだったように思う。 他のモノでは補えないなにかが、先生の服には備わっている。 そのなにかは。 撚り方向を違え真夏に心地よく過ごせるように工夫されたこのシャツにも同じく備わっている。 ご覧になって袖を通して戴ければ、お解りになると思う。 「え〜と、このシャツ幾らにすることになってましたっけ?」 「幾らもなにも、それは誠意の問題だって言ったよねぇ、日頃迷惑かけてんだから」 「誰に?」 「御客様にも、俺にもだろうがぁ!」 で、三八◯◯◯円となっております。 一応の誠意は見受けられますが、腹ぺこなのでこれでご容赦ください。 それはそうと、もう一型はどうなってんだよ?
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三百七十五話 日本の夏
日本の夏は半端ない! 日本駐在を経験した外国人のほとんどがそう言う。 “ Summer in Japan is hot and humid. ” そして、hot (暑さ)よりも humid (湿気)の方が堪え難いのだそうだ。 昔、東京に赴任してきた独逸人がいた。 そのひともまた、初めて体験する日本にうんざりしていた。 ちょっと可哀想でもあり、大口の取引先だったこともあって、日本の夏装束を贈ることにする。 “ This article is the traditional home-wear ” “ What is called a ‘ JINBEI ’ in our country ” 近江産本麻生地の甚平である。 陣羽織に筒袖が付いたような甚平の歴史は意外と浅く大正時代で、発祥は大阪だと聴く。 … 続きを読む
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三百七十四話 唯一の新作
AUTHENTIC SHOE & Co. 二◯一五年春夏秋冬を通じて唯一の新作です。 そして、竹ヶ原敏之介君自身が今一番履きたい靴らしい。 製靴史の系譜から逸脱した前衛的名作だと、僕は思う。 古典という呪縛から解き放たれた先にある前衛の扉。 開けた先には何があるのか? だけど、一体こんなことを何人が分かるのだろう? それでも、素晴らしい!
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三百七十三話 元禄バブル
海辺の家には藤の老木が生えていて、四月も末になるとこうして咲く。 色っぽくて、艶やかな立姿でしょ? 一九三七年、昭和の名役者六代目尾上菊五郎は “ 藤娘 ” を演じた。 かつて五変化舞踊のひとつだった “ 藤娘 ” を独立させ、演出を一新させる。 新解釈では “ 藤娘 ” は藤の精として表現され、日本中に広まった。 以降、現在でもそのように承知されている。 だが、本来の藤娘はどうだったのかいうと。 妖精ではありません。 遊女です。 噺は、忠臣蔵で知られる赤穂事件が起きた元禄時代まで遡る。 空前の好景気を背景に、京の金持ちの嫁や娘が大枚をはたいて物見遊山に繰り出す。 おそらくは、大衆レジャーというものが初めてこの国に芽生えたのはこの頃だと思う。 皆がこぞって派手な装束に身を包み、とにかく他人より目立つことがカッコ良いとされた。 その様子を眺めていた遊女達。 素人衆に負けじと、より派手により目立つ格好へと凝り始める。 さらにその様子を眺めていたのが、近江国大津の又平という絵師。 片肌脱いで色っぽく藤の枝を掲げた遊女を写した戯れ絵を描く。 人気となり大津名物として国中に広まったという。 時は元禄、世はバブル。 今も昔も浮世の有り様は変わらないのだと思う。 一九八六年からの平成バブル景気もそんな感じだった。 男も女も着飾って、いい酒を飲み、旨い飯を喰い、物見遊山は海外へ。 ひとが思わぬ銭を手にしてやることといえばそんなところだ。 平成バブル景気の結末はご存知のとおりだが、元禄バブル景気はどうだったんだろう? 元禄が終わり時代は享保へ。 倹約政策で暮らしぶりは地味になり、それまで続いてきた人口の増加は止まった。 商業出版が生まれ、情報革命が起きる。 この辺りも現代と似ているかもしれない。 デフレに、少子化、インターネットといった具合だ。 では、流行という視点からはどうだろう? … 続きを読む
Category : 衣


