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カテゴリー別アーカイブ: 衣
三百五十九話 これが、僕と中野靖の仕事です。
三百五十六話でお話した騒動の結末がこのコートです。 馬布がもつ独特の張り感、極限まで削ぎ落とした仕様、精緻な仕立て。 これこそが、Musee du Dragon が目指してきた服創りです。 奇才 ANSNAM 中野靖先生の手で本日仕立て上がりました。 って、もうちょっと、すんなりいかねぇのかよ!いい加減にしろよ!
Category : 衣
三百五十七話 The Crooked Tailor 不動の世界観
世の中には頑なひとがいるものである。 この業界にも数は少なくなったもののいるにはいる。 幸か不幸か?多分不幸なんだろうけど、そういう輩が妙に寄りついてくる。 決して呼んだわけでもないのに、ふと気づくと傍にいるみたいな。 The Crooked Tailor の中村冴希君もそんなひとりで、基本他人の言うことは聞かない。 自ら手縫で仕立た服を扱ってくれという。 彼の目指す仕立は、ほんとうのハンド・メイドで、布と針と糸でほぼ全てが完結する。 芯地からボタン・ホールに至るまで、それは徹底されている。 創るにしても売るにしても、大変な手間と労力が懸かる厄介な仕事になるだろう。 気持ちはわかるけど喰えないからやめた方が良いと言っても聞かない。 それなら、ミシンで縫う箇所をもうちょっと増してハーフ・メイドにすれば?と言っても聞かない。 せめて、ボタンホールだけは手纏りじゃなくても?と言っても聞かない。 ブランド名に “ Crooked ” とあるように屈折しきっている。 屈折していて頑固という救い難い人物なのだが。 見方を変えれば、愚直な情熱家とも言える。 出来る限り他人を介さず、自分自身の手で、気に入った服を納得のいくまで仕立てたい。 販売も対面に限って欲しいという。 まぁ、この手の服をネットで右から左に売ろうなんて、よほどの素人か?根っから横着な奴か? 生まれつきの馬鹿か?のいづれかだろうけど。 ただ時代に合っているかと問われれば、いつの時代の話なんだということになる。 中村冴希君が普通の服屋でいられた時代は、一九世紀末で終わっている。 一◯◯年以上も昔の話である。 正直、今の時代に、こんな服に出逢えるとは思ってもいなかった。 また、ここまでの情熱を服に注げるひとに出逢えるとも思ってもいなかった。 この歳になると、誰のどんな服を見ても、青臭い感動など滅多に沸いてくることはない。 しかし、The Crooked Tailor の服を目にした時。 真っ当な服とは本来どうあるべきだとお考えですか? いままで、いい加減な服を創ったり売ったりしてやしませんか? そんなことを問い質されているような気がした。 プロの眼には。 … 続きを読む
Category : 衣
三百五十六話 事件です!ANSNAMです!中野靖です!
二月三日節分の日。 豆撒きでもしようかという時、嫁の LINE から着信音が。 「あら?早速鬼が不幸を背負ってやって来たんじゃないの?」 「豆投げつけて追っ払ってやろうか?」 「えっ?誰?」 「世にも恐ろしい靖君からのお便りよ」 ANSNAM の中野靖だ。 「なんて言ってんの?」 「怖くてとても口に出来ないわ、ほら見てみて」 都合の悪い事態が発生すると、決まって嫁の携帯に LINE で連絡をしてくる。 そういう奴だ。 LINE には。 “ アクシデントです!ご依頼の スプリング・コート 本日発送出来なくなりました!” 八つ裂きにしてやりたい衝動に駆られたが、ここは大人の対応で事情を訊いてみようと電話した。 「アクシデントって、如何されたんでしょうか?」 「………………………………。」 「ねぇ、靖君どうして黙ってんのかなぁ?ちゃんと説明してごらん」 「え〜と、実はコートが表地じゃなくて裏地で縫われちゃっていましてぇ」 「はぁ?なに言ってんのかわかんねえよ!寝言は寝てから言えよ!」 「いや、僕にもなにがなんだか……………………………。」 なにをどうすれば、こういうことになるのか? そうした事の経緯は、あまりも稚拙で馬鹿馬鹿しくてとてもじゃないが言えない。 ただ確かな事は、眼の前に全面が裏地で仕立て上がったコートがあるという事実だ。 僕も、三十五年この稼業に就いているが見た事も聞いた事もない始末である。 ただ、表地となるはずだった馬布が無事だったのが不幸中の幸いだ。 馬布は、極めて密度の高い綿織物で、しくじれば容易に縫い直すことができない。 とにかく再縫製の段取りを組んで、二月二◯日には納品して貰えるように手配する。 騒動の一部始終を側で聞いていた嫁が靖君に LINE をした。 “ちょっと小耳に挟んだんだけど、君、裏地でコート縫ったんだって?” … 続きを読む
Category : 衣
三百五十四話 桜吹雪が舞わない!
先日三百五十話にてご紹介いたしました Boy Scouts Shirts に続く第二弾です。 第一弾は、Boy Scouts Shirts から、Mountain Parka へと別アイテムに化けましたが。 さすがに今回は、T-Shirts なので、アイテム的には同じ T-Shirts のままです。 昨年も、同手法の製品を販売したところ思いの外ご好評を戴きました。 なので、柳の下の泥鰌と承知しつつ再び狙います。 この T-Shirts は、まんまヴィンテージ同士を組合せているのではありません。 ボディ部分は、新たに作られたものです。 前身頃の下半分をパネル状にくり抜いて、そこにヴィンテージ T-Shirts を嵌め込んでいます。 だから、LOVE SKULL 2003 というグラフィックは固定されていて、どの製品にも共通なのです。 まわりくどい話ですが、この点がこの T-Shirts の面白いところです。 一方が固定されたグラフィックに、 個々に異なるヴィンテージ T-Shirts のグラフィックを継なぎ合わせる。 もちろんある程度は計算しているのだけれど、全てが都合よくマッチングする訳ではない。 その必然性を欠いた意外な効果が魅力的だったりする。 そもそもこんな絵面だったかのように相性良く収まっているものもあれば。 どこかちぐはぐな感じのものもある。 そこがまた馬鹿馬鹿しくて楽しめる。 … 続きを読む
Category : 衣
三百五十三話 難解な Beach Bag
糞寒い最中に恐縮ですが。 Beach Bag です。 というか、Beach Bag みたいな Tote Bag です。 これは、Retro なのか? それとも、Future なのか? 坂を下った海辺に、こんな女性の姿が見られた時代。 手にしていたのは、塩化ビニールで創られた透明なバックだった。 当時、最新の素材で、流行のビーチ・ファッション・アイテムだったんだろう。 そんなアイテムを、二◯一五年春夏コレクションに取込んだブランドがある。 井野将之君がデザインする “ doublet ” だ。 たしか今期のテーマは「 陸サーファー 」だとか言ってたような気がする。 陸サーファーって? うわっつらだけのサーファーを揶揄する言葉で、僕らが学生の頃に生まれた。 まだ、井野君とか産まれてなかったんじゃないかなぁ。 海辺での Beach Bag と 都会での Leather Bag という相反するバックを合体させることで、 うわっつら感を表現しているらしい。 しかし、このバックには、その見掛けからは想像もつかない面倒な手法が用いられている。 剥いだ山羊革の端部分をそのままの形状で使用していて、人為的な裁断は施されていない。 なので、革部分の形状はひとつひとつ異なる。 … 続きを読む
Category : 衣
三百五十話 Boy Scouts Shirts がこんなことに?
知らなかったけど、嫁は Girl Scouts だったらしい。 「マジでぇ? 協調性の欠片もないのに?」 「あのねぇ言っとくけど、五歳からで Brownie にも所属してたんだからね」 「Brownie って、あの英国の座敷童子みたいな奴?」 「まぁ名称の由来はそうだけど、Girl Scouts の子供版みたいなもんよ」 説明がざっくりしていて、今ひとつよく解らないが。 どうやら、昔は誰とでも仲良くできる良い子だったと自慢したいらしい。 暇だったので、ちょっと調べてみた。 一九一二年に米国で創設された Girl Scouts は、英国の Girl Guides を母体としているらしい。 こちらは一九〇八年に発足した Boy Scouts に習って、その四年後創設者の妹が始めた団体だという。 いづれの組織も少年少女訓育を目的としている。 活動の基本原則は「約束」と「掟」なのだそうだ。 人種・国籍・宗教の差別なく幸福で社会に貢献する人間の育成を目指していると定められている。 これを読んで、筋金入りの Girl Scouts だと言い張る嫁を見て思った。 “ だけど今では PUNKER じゃん ” … 続きを読む
Category : 衣
三百四十九話 無駄が無駄を呼ぶ
かつて、よく上席や先輩から言われたことがある。 「無駄なことをするな!開発は、最短距離を行け!」 合理性を追求する企業では、至極当たり前のことで間違ってはいない。 間違ってはいないのだが、どうしてもこの考えにだけは馴染めなかった。 今でも、馴染めないでいる。 逆に、重ねた無駄の量と完成度は比例するのだと信じているくらいである。 昨年の暮れに、Musee du Dragon の革編み鞄を気に入られた顧客様がおられた。 昔から御贔屓にして戴いている方で、たいそう大柄でいらっしゃる。 「う〜ん、どうしようかなぁ」 迷われるのも無理はない。 なんせうちに置いてあるものの中で一番値も張る。 「いや値段はしょうがないから良いんだけど、ちょっと肩に掛けた時きゅうくつなんだよねぇ」 「じゃぁ、ハンドル長くしてお創りさせて戴きましょうか?」 「えっ? そんな事やってくれるの?」 「なんだってやりますよ、仕事ですから」 「じゃぁ、お願いします」 となったものの、問題は果たして長くしただけで済むかどうかである。 後藤惠一郎さんに相談する。 返答は、そりゃぁ、やってみなければわかりませんねぇ。 “ やってみなければわからない ” 僕は、プロ中のプロが口にするこの言葉が好きだ。 “ やらなくてもわかる ” 頼り甲斐のある言葉に聞こえるが、実際ほんとうにそうなのかと疑いたくなる。 どんなに熟練していても、宙で考えた事と現物とでは隔たりがあるものだろう。 ものを創るという仕事は、甘くはない。 些細な匙加減を誤っただけで、全てが台無しになるなんてことは日常的にある。 そういった過ちをせずに済む術は、ただひとつ。 実際に創ってみることでしかない。 当然、無駄に終わることの方が多いが、それでも創る。 もの創りの怖さを知っている人間ほどそうするように思う。 年が明けて後藤さんから初荷で届いたのが、 これ。 … 続きを読む
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三百四十七話 明けましておめでとうございます。
皆様、新年おめでとうございます。 本年も Musee du Dragon 並びにこの馬鹿 blog をよろしくお願い申し上げます。 さて、明けて早々どうでも良いはなしで恐縮なのですが。 今月、僕も五五歳になります。 たいした病にも罹らず、路頭に迷うこともなく、ひとつの稼業でぺろっと生きてきました。 ですが、これから先もずっと同じようにやっていくというわけにもいかない歳です。 ちょうど二十年前、父親に代わって家業に就き、始めたのがこの Musee du Dragon だった。 その際、自分の中で幾つか決めていたことがある。 そのひとつとして、五五歳を目処として営んでいこうと思っていた。 五五という年齢に、なにか特別な根拠があったわけではないけれど。 稼業の性質、生産場の事情、職人の年齢、市場の環境などを考えるとそうなるだろうと思っていた。 そして、現実はどうだったかと言うと。 想像していたより少し動きが早かったように思う。 特に、ここ二年間ほどはそうだったような気がする。 納得のいく仕事の水準を担保するのに、それまでの倍以上の労力と負荷が架かってしまう。 才と能が足りないと言われてしまえば、その通りなのだが。 正直、ちょっときつかった。 な〜んて。 正月からおっさんが愚痴っているのも、みっともない体裁なのでこれからについてを話させて戴く。 とにかく、今国内で叶う最高の技術を用いたものを、Musee du Dragon として創り扱っていく。 そうしていくと。 なにが出来てなにが出来ないのか?どうすれば出来るようになるのか?が、分かってくると思う。 その見極めを年内のいづれかの時点で終えたい。 そして、それをもって Musee du Dragon … 続きを読む
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三百三十四話 それは言えない
これ、年が明けた二〇一五年新春に発売予定の試作品です。 Over The Stripes の大嶺保さんと一緒に創りました。 袖裏とか。 ボタンとか。 ポケット裏とかに。 或るところのヴィンテージ・スカーフを随所に配して。 さらに、背裏に描かれているグラフィックに目を移すと。 何かが溶けだしている。 何かとは何か? それは言えません。 僕ら、もうこの歳になると、なぁ〜にも怖いもんなんてありませんから。 かかってきなさい! 素材には、Coolmax Wool を使って、細部まで丁重に真面目に仕立てました。 よりフォーマルに、よりブラックに、あの名品が蘇ります。 ほんとは、ちょっと怖いんだけど。
Category : 衣
三百三十三話 PUNK の父が愛した帽子
スタッフが、期末の倉庫整理をしていたら、奇妙な帽子が出てきたという。 なんかジャガ芋みたいな帽子で、なかなかに良いじゃん。 二◯◯九年冬の入荷とあるから、五年ほど前になるのかぁ。 SLOWGUNの小林学氏が創った帽子だ。 まぁ、その時には売れなかったから、こうして倉庫にあるんだろうけど。 しかし、なんか今時な感じで新鮮に映る。 五年前と言やぁ、“ ROCK ” だの “ LUXURY ” だのといった言葉が飛交っていた時分だろう。 小林氏が言うこの Hippy Hat にとっては、旬とは言い難い不遇の時だった。 遅くても駄目だが、早くてもこれまた駄目で、残念な結末となる。 帽子好きとしては、このまま眠らしてしまうのも惜しい気がする。 ひとつは、いきがかり上僕が買うとして、残りを店に出すことにした。 店に出すにあたって、ちょっと帽子の話をさせて戴く。 この Hippy Hat とは、多分 Mountain Hat のことじゃないかと思う。 だとしたら、Mountain Hat は、やはり山高帽の一種で。 英名 Bowler Hat と呼ばれる山高帽が考案されたのは、一八五◯年頃だと言われている。 倫敦の St. James 街で生まれたらしい。 … 続きを読む
Category : 衣


