
ようやく海辺の家への引越と片付けを終えた。
まだ、各種手続やら何やらは残っているものの日常は戻りつつある。
この二ヶ月ほどできるだけ庭は見ないようにしてきた。
庭仕事をやる余裕も気力もなかったから。
途中、Garden Gypsy 橋口君と高知在住の Surfer が多肉植物用の石を積みに来てくれたけど。
積み終えるだけ積み終えたら帰っていった。

なので、二ヶ月ほど庭はほったらかし。
この時期二〇日以上放置すると、葉は茂り、雑草は蔓延り、もはや庭とは云えない有様となる。
今朝、庭に出てその有様を目の当たりにした嫁が。
「ヤバくない?」
「あぁ、ヤバイな」
「どうすんの? Gypsy 呼ぶ?」
「いや、奴も忙しそうだから、ボチボチと俺がやるわ」
「この暑さの中? 死んじゃうかもね」
どこから手をつけたものか? 思案しつつ眺めていると、塀際に見慣れぬ白いモノが眼に入った。
「えっ? これって、月桃の花? 遂に咲いた?」
「嘘でしょ? マジでぇ! 咲くんだぁ、これ!」
花の蕾が桃のように見えることから、漢名で “ 月桃 ” という。
台湾や印度原産の熱帯植物らしい。
日本では、沖縄で自生しており生活に密着した生姜科の薬用 Herb として広く知られている。
もう三、四年前になるかもしれない。
“ 月桃 ” という名の響きに惹かれて、沖縄から取り寄せて植えてみた。
現地では道端に自生する土着植物なので気にも留められないが、本州で育つ保証はなかった。
何年経っても葉だけが広がって咲く気配すらなかったし、花への期待も薄れていたのだが。
本日、こうしてお初にお目にかかれた。
琉球の五月。
島の人達は、月桃の蕾で梅雨入りを知ると聞く。
やはり、本州では数ヶ月遅れて咲くのだろうか?
それにしても、庭に花が少なくなるこの時期によくこうして咲いてくれたものだ。
ありがとうございます! 引越早々の月桃、縁起も良いわぁ!


