二百九十話 OVER THE STRIPES と Musée du Dragon の夏服 

OVER THE STRIPES の大嶺保さんと一緒に創りました。
オジサンふたりが、オジサンのために創りました。
オバサンにも、着て戴けます。
但し、どなたにでもというわけではありません。
あの時代。
真の PUNKS は、
勉強して、働いて、家庭を持って、家を建て、退職して、死ぬなどというシナリオなどとは無縁だ。
とか、散々ほざいておきながら。
大学を卒業し、堅気の職に就き、結婚して、家を建て、もうすぐ引退、後は死ぬだけ。
えっ? 結構まともにちゃっかり 生きちゃったみたいな。
こんなはずじゃなかったのか? これで良かったのか?
黄昏れた今、振返って、そんな自問があたまを掠めたりなんかする。
な〜んて方に向けて。
不肖、わたくし、世代を生きた者として、服を通してお答えいたします。
しょうがねぇじゃん、ぺろっと生きちゃったんだから、悔やんでどうこうするわけにもいきせんよ。
“ No Future ! ” とか叫んでも、ニヒリズムは、もう漂いませんから。
「いやいや、そりゃそうでしょうよ」とか言われるのがオチです。
だから、終幕くらい、明るく楽しく、好き勝手やりたい放題やってやりゃぁ良いじゃないですか。
でも、根が、純粋に屈折してるから、普通に明るく楽しくとはいかない。
そこで、黄昏時の一着です。
こいつでも羽織って、イケナイ人生とは何か?
もう一度、よ〜く再考してみましょう。

Malcolm Robert Andrew Mclaren みたいには、生きれなかったけど 。

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