六百三十五話 骨折

ご無沙汰しております。
何故ご無沙汰しているかと言うと、利腕の手首を骨折したから。
先月からのギブス生活からようやく解放され、こうして blog でも更新してみる気になった。
骨折の理由は、あまりのくだらなさ故に口が裂けても言えない。
医者も手術か昔ながらの保存療法かで迷っていたが、後者を選んで自力治癒を目指すことにした。
ギブス装着期間は、左手頼みの不自由さはあったもののたいした痛みもなかったのだが。
問題は、外したその後からだ。
ちょっとの動きにも痛みが伴う。
医者から。
「痛かろうが、腫れてようが、とにかく動かしなさい」
と言われ、一枚の紙を渡された。
そこには、New York Yankees 松井秀喜選手の取材記事が記されていて。
二〇〇六年五月に手首を骨折して三ヶ月後に復帰するまでのいわゆる闘病記録だ。
医者は、松井選手もこんなに頑張ったんだから、おまえも頑張れよ的な趣旨だったんだろう。
だけど、そもそも、俺は、major leaguer じゃない!
そして、めでたく治ったところで、 この右手が何億円も稼ぐことは今後おそらくない!
天と地ほどに motivation が違うだろう!
なんの慰めにも励みにもならんわぁ!
とはいえ自分が撒いた種で、悪いのは自身だ。
誰にも文句は言えない。
朝起きて、言われたとおり手首をグリグリまわしてみる。

痛ぁぁぁぁ!どんだけぇぇぇ!

 

 

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