四百四十九話 Surréalisme とは?

 

先日、Edward Gorey 展を観た。
そして、夜中にちょっと描いてみた。
〇.一ミリの製図ペン一本で仕上げる。
朝、嫁が起きてきて。
「なにチマチマ描いてんの?」
「あのさぁ、一八八八年の時点では、エッフェル搭は一層部分までしか出来てなかったんだよ」
「ちょうど、この麒麟の膝ぐらいの高さまでしかなかったわけ」
「で、なに?」
「そんな一八八八年の巴里に、麒麟に跨った冒険家が凱旋してきたとするよね」
「そして、建設途中のエッフェル搭と麒麟が、搭完成時の高さで重なると」
「 ほら、この絵のようになります!」
「どう?シュールでしょ?」
「はぁ?」
「さらにだよ」
「Surréalisme の巨匠といえば、Salvador Dali でしょ」
「Dali といえば、名作『燃える麒麟』と頭に被った仏蘭西パンでしょ」
「だから、麒麟と雲に見立てたパンを描いてみました」
「以上!」
「ったく、朝から頭痛がするような話を聞かせないでよ!」
「あのさぁ、今まであんたが気にするから言わずにいたんだけどね」
「あんたさぁ、マジで医者に掛かったほうがいいよ」
「 まぁ、精神科か?心療内科か?脳神経内科か?それはどうかわかんないけど」
「念のため、全部行ってみれば?」
「お願いだから」
「でね、Surréalisme とは?っていう話なんだけど」

「うるさいよ!Surréalisme を語る前に病院行って!」

 

 

 

 

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