三百九十三話 真夏の名作

夏と言えば入道雲。
入道雲と言えば細田作品。
二◯一二年 “ おおかみこどもの雨と雪 ” から三年経ったこの夏に劇場公開された最新作。
細田守が監督・脚本・原作を手がけた “ バケモノの子 ” です。
お盆の支度に追われていた休日の合間を縫って観た。
まだ公開中なので内容については申上げない。
終始、単純で明快な筋で展開していく。
どちらかと言うと古風な活劇である。
それだからこそ真夏の娯楽作品として申分なく楽しめるのかもしれない。
なによりなにもかもが豪華に仕立られている。
声、音楽、作画、美術どれをとっても担う顔ぶれは一流の方々で贅沢な布陣だ。
そして入道雲。
これまでの細田作品でも象徴的に使われてきた入道雲が本作にも登場している。
モクモクと巨大化していく入道雲の様子に、子供の成長を投影しているのだそうだ。
細田守監督の完成披露試写舞台挨拶での一言。
「夏のアニメは子供を成長させる。入道雲はその象徴」
それはそうなんだろうけど。

一切今後の成長が見込めないオッサンでも充分楽しめます。

カテゴリー:   パーマリンク