四百四十二話 熊本地震

眠れない夜を過ごされたのだと思う。
こういう夜は、ほんとうに長い。
そして、怖い。
おとなだって怖いんだから、こどもはもっと怖いんだろう。
怖くて眠れない夜ほど嫌なものはない。
気をつけろとか、冷静にとか、声をかけあってとか、いろいろ言ってくれるけど。
怖いものは、なにをどうしたって怖いんだよ!
闇のなかで、地べたが動く。
喩えようもない恐怖だ。
もう二度と御免だけど、御免だと願っても多分許されないだろう。
この国に暮らすということは、そういうことなのだと諦めるほかない。

どうかご無事で。

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