二百五十三話 オ・ト・モ・ダ・チ 

私事により、年始のご挨拶を欠礼させていただきますが、
皆様にとってこの年が、良い一年となりますように願っております。
そして、Musée du Dragon を、この馬鹿 blog も併せて、
今年一年引続きご愛顧下さいますようお願い申し上げます。
それでは、始めさせていただきます。

二〇一三年の暮には、寂しい想いをしたので、新しい友達をつくることにした。
PGGR 君です。
とても 、いけない友達で、とても、ブラックな友達なのだ。
なにが、いけなくて、 なにが、ブラックなのかを、説明できないくらいヤバい奴。
後姿だけでは判らないので、正面を描いた絵もお見せしよう。

どこかで見かけたような体型、どこかで見かけたような面、どこかで見かけたような髪型。
なにかが余計で、なにかが足りない。
さすがに、これ以上は書けない。
産みの親は、OVER THE STRIPES のデザイナー大嶺保氏。
そんでもって、この度。
MUSÉE DU DRAGON の “ ANARKING ” と OVER THE STRIPES の “ PGGR ” が、友達になりました。
この絵も、“ PGGR ” を大嶺氏が、背景を僕が、交互に描いて一枚の絵に。
服もこうやって、ふたりの間を行ったり来たりさせながら、創くろうかという話になった。
ご覧の通り、互いの作画に対する考え方も手法も全く異なる。
あまりに違い過ぎて、ぶつかり合うことがない。
だからこそ、面白い。
一緒に仕事をして、これほど楽しいのも、久しぶりだ。
絵と性格は真逆だとよく言われるが、その通りで、大嶺氏の仕事振りは、繊細で圧倒的に細かい。
逆に、僕は、細密に描いたり創ったりするが、性格は雑で、仕事の流儀は意外と大胆である。
ただ、性格や手法は違えど。
互いに、同じ時代を生きてきた。
時代に、学んで、 遊んで、稼いで。
時代を、聴いて、視て、感じてきた。
あの時の、あの国の、あの通りの、あの感じと言えば、通じ合える。
これは、もの創りには、肝心な事だと思っていて。
この種の波長が合わないと、街中に溢れるコラボレート品みたいな出来に仕上ってしまう。

MUSÉE DU DRAGON & OVER THE STRIPES

まさかの名作が、ここから産まれるかも。
“ O・TO・MO・DA・CHI 作戦 ” 二〇一四年夏始動です。

ご期待下さい。

カテゴリー:   パーマリンク