すっかりご無沙汰してます。
今年は、正月もなく、花見の宴も開かず、おとなしく毎日を暮らしています。
先日、海辺の庭の “ German Iris ” が蕾をつけた。
嫁が庭でもっとも大切にしている新種の Iris で、毎年咲くのを楽しみにしている。
その貴重な一本が無惨な姿に。
蕾をつけた茎は真ん中から折られ、芝生に転がっていた。
おそらく犯人は、顔見知りの野良猫なんだろうけど、よりにもよってこれを狙うとは。
まったく命知らずの暴挙にでたもんだ。
見つけた嫁は、もう怒髪天。
「なんてことを!どういうつもり?アイツ絶対に許さない!」
まだアイツと決まったわけでもないのだが、一旦アイツとなったらもうどうにもならない。
顔見知りのまぁまぁ可愛い顔をした野良猫を出禁にし、折れた Iris を拾って台所に。
Grappa の空瓶に水をはり茎をさして、開花させるつもりらしい。
「この状態じゃぁさすがに咲かないんじゃないの?」
「いや、わたし負けないから!」
もはや、Iris はわたしに、問題は勝ち負けになったようだ。
その後、水を換え適度な日当たりで世話してると、三日目に見事に咲いた。
「良かったよなぁ、なんとか咲いて」
「うん、それにしてもアイツ!」
咲いたからといって、許されるものではないらしい。