六百三十九話 本年の〆飯

年の瀬に従姉妹の息子が、やって来るという。
手首が、いまひとつ調子良くなかったので助かった。
迎春のしつらえと庭掃除などの作業を手伝ってもらう。
海辺の家の勝手は家人に次いでよく知っているので、あれこれ言わずともこなしていく。
お陰で早目に無事片付いた。
晩飯でも食うかぁ。
知合の猟師カーリマンが獲った猪肉を塩胡椒して焼肉に。
画家の女房が送ってくれた丹波産山芋は薯蕷ご飯に。

酒は、Bordeaux の銘酒 Chateau Lagrage Saint – Julien 。

素朴だが、妙に贅沢な食卓になった。
図らずも、すべて貰いもの。
この酒も、そうだ。
一〇年近く大学に居座り続け晴れて博士になった従姉妹の息子が、初給料で買ってくれた。
本年の〆飯として、言うことなし!

ありがとうございました。皆様、良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

 

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