六百八十九話 海街 BURGER

Hamburger を食べたくなったら此処と決めている店屋がある。
駅舎の南階段を降りた目の前、砂浜にポツンと一軒建っている Hamburger Bar 。
“ Grateful’s ”
厨房に立っているのは、印度人と日本人。
客はというと、近隣に暮らす外国人達にも人気で、いつも半数くらいの席を占めている。
欧米、印度、中国、台湾、韓国や、どっかしら国からやってきたのだろう。
線路北側には Marist Brothers International School が在って、 学生達の姿も。
彼等の人種もさまざまで、Slang だらけの英語に時折神戸弁や広東語が飛び交う。
この界隈独特の Local Community 言語だ。
ちょっとした Chaos で、かつてこの地が居留地だった日の名残りかもしれない。
さて、肝心の Hamburger だが。
この店屋の一日は、 毎朝 Buns を店内で焼くことから始まる。
肉も塊で仕入れ、自らの手で挽いて Patty へと加工していく。
四種類ある Sauce は、一から手作り。
野菜もとびきり新鮮で申し分ない。
どれを注文しても間違いないのだが、僕はこの NY BLT Burger  を気に入っている。
店内では、家の Living Room のような設で Sofa に腰掛けて過ごす。
冬、人気が少なくなった海岸から海を眺めながらの最高に旨い Hamburger 。
頬張っていると、どこか異国の寂れた港街にでもいるような不思議な気分にさせられる。
それは、異国情緒というような洒落たものからはほど遠い。
神戸の西端に残るどこか田舎臭くて、垢抜けもしない Local な日常の一幕に過ぎないのだが。
噂では、駅の逆側に北欧 Danish が営んでいる Denmark Hot Dog 屋もあるらしい。
店主は、Hansen さんというひとで、もう棲みついて随分になるという。

次は、散歩がてら Copenhagen 名物の Hot Dog でも食いにいこうか。

 

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