六百四十二話 小正月

お飾りをはずして、菩提寺のお札を新しいのに取り替える。
一月一五日、小正月。
この日、小豆を粥や善哉にして食べる慣わしがあって、食べると一年を息災に過ごせるらしい。
小豆には、魔除けの力があり、鏡餅には神様の力が宿ると云われる。
そういえば、暮れに友人に貰った丹波篠山の小豆があったよなぁ。
享保十九年(一七三四年)創業の小田垣商店のありがたい丹波大納言小豆。
無病息災を祈願して、餅を炙り善哉にしていただく。
食べ終えた嫁が。
「わたし、風邪ひいたかも、ちょっと熱っぽいみたい」

ええっ!このタイミングでぇぇ!アカンやん!

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