六百九十二話 日本国の顔

まもなく第五一回衆議院議員選挙の投票日を迎える。
急に解散ですとか選挙ですって言われてもなぁ。
なかには迷惑なひともおられるだろう。
だいたい “ 先生 ” とか呼ばれている奴に碌なのがいたためしがない。
そんなのに、己の身上をなんとか良くしてもらおうと考える方がどうかしている。
Ask not what your country can do for you.
Ask what you can do for your country.
国家に要求するな、国家に尽くせ。
こっちの言分の方がまだ腑に落ちるような気がする。
とは言え、日本国民の末席にいる者としての権利だけは一応行使しておく。
当日投票所は混むだろうから期日前投票に駅前の区役所へ。
平日の午後でも結構なひとで賑わっていて、長い列に並ばされる。
さて、どこのどいつにするか?
そこで、たいした興味もなく目にした啖呵売の口上みたいな政見放送を想い出す。
中道なんとか連合共同代表ふたりの絶妙な Performance には笑ってしまった。
一糸乱れず同期して動くおじいちゃんふたり。
まるで読経のような口調。
最初 AI 作成かと思ったが、そうではなく生爺いらしい。
これが政見放送?
俺は、いったい何を見せられているんだろうか?
それでも我慢して読経の中身によくよく耳を傾けてみると。
減税の原資は、SWF を創設し株式配当や債券などの運用益で無理なく確保するのだそうだ。
一方で運用損が生じた場合への言及は一切ない。
無理筋にもほどがある。
証券会社の新入社員でも、今時こんな馬鹿噺を客先で口にはしないだろう。
駄目だな、このおじいちゃん達は。
そうこうしているうちに、投票順がまわってきた。
選挙区候補者名に大学の後輩が名を連ねていたので、もうこいつにしとくかぁ。
別に期待しているわけでもなんでもないが、経験だけは積んでいそうなので無難だろう。
それにしてもである。
衆議院議員選挙なんだから、勝利した党の党首が首班指名で内閣総理大臣として議決される。
果たして日本国の顔は誰に?

やっぱり、これ?

 

 

カテゴリー:   パーマリンク