六百十三話 Merry Christmas !

二〇二二年十二月二四日、海辺の聖夜。
今年の宴は、二度を予定。
まず最初に Santa Claus の代わりにやって来たのは、おばちゃん達。
みんな学生時代の同級生。
これだけの料理人が揃えば食いモノの心配はない。

元町東龍街 “ 劉家荘 ” の鶏丸焼と元町駅西口前に在る “ 四興樓 ” の豚饅はこちらで用意しておく。
ついでに中華街で縁起物らしい鳳凰の切絵も買ってきて洗面鏡に貼っといてやった。
あとは、小籠包やら  Stollen やらを持ち寄ってくれるのを待つだけ。
それにしても、小籠包や  Stollen をふつう家庭でつくるひといる?
蒸器を出せ!だの、流し型を出せ!だの、ウチは中華料理屋じゃないんだから。
と、思ってはいても口には出さない、おとなしく言われたとおりにするのが昔からの習わしだ。
だが、このひと達、口も達者だが腕も達つ。
蒸器から素手で小籠包を取出し、あっという間に、卓には間違いのない旨い皿が並ぶ。
凄ぇなぁ!台北屋台並の手際の良さだぁ!怖ぁぁぁ!
こうして、海辺の Chinoiserie Christmas Party は、無事開催。

今年旅立たれた Queen Elizabeth II を敬慕して、女王の肖像を。

毎年恒例の手造りChristmas Tree 。

庭のヒマラヤ杉を使った Christmas Swag は、嫁の即席。

学生だった時代からなにも変わらない時間を過ごす。
いや、それなりに何かは変わっているんだろうけれど。
こうして、半世紀近く刻が経っても、元気に皆で豚饅頬張ってるんだからありがたい話だ。
それだけでも神様に感謝したい。

Merry Christmas !

 

 

 

 

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