四百七十二話 Happy Christmas

ちょっと遅くなってしまいましたけど。
皆さん。
Happy Christmas です。
今年は、家で Christmas を祝った人が多かったらしい。
で、我が海辺の家でもそうすることにする。
調子に乗って、二回もやった。
見よう見まねの祝宴だったけど、それなりに楽しい。
宴を終えて、坂を下り友人を駅まで送った帰り道。
途中ふたつの教会が在って。
ひとつは、八〇年ほど前からの被昇天聖母教会で、建物も古い。
もうひとつは、Jesus Christ 教会で、こちらは国内外で数々の賞に輝いた近代建築だ。
鉄筋コンクリートで建てらている。
Catholic と Protestant
教義も異なり、建物としても対照的なふたつの教会が坂の途中に仲良く在る。
実際に、仲が良いのかどうかは知らないけれど。
信者同士が揉めているという話はあまり聞こえてこない。
これが、一六世紀宗教改革の頃だったらどうだろう?
多分、この坂は真っ赤に血で染まっていたんじゃないかなぁ。
こうしてみると。
異教徒との和解という難題も、存外時が経つと解れるものなのかもしれない。
では、今、世界を震撼させている異教徒による残虐なテロも終息する日が訪れるのだろうか?
獨逸 Berlin の方々は、眠れぬ Christmas を過ごされたのだと想う。
崇高な信仰という名のもとに、世界から寛容さが失われ、ひとが殺されるというのは我慢ならない。
信仰なんてものは。
見よう見まねでやっているくらいがちょうど良くて、大抵の日本人はそうしているように思う。

僕も、そんな日本人のひとりで、さらに物知らずの門徒だけど。

 

 

 

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