百三十七話 ある出来事

閉店間際に mastermind JAPAN のデザイナー本間正章君がやって来た。
ある用件で大阪に出向いてある出来事を目にした。
僕は見なきゃ良いのにと案じていたのだが見てしまったからにはしょうがない。
当然のことながら憤懣やるかたない顔をしていた。
ある用件が何である出来事が何かは内輪の話だから此処では明かさない。
だがこれだけは言っておく。
本間正章という人間は masetermind JAPAN というブランドを筋を通してやってきた。
誰であろうと全ての事柄について徹底して筋を通す。
愚直を通り越えて原理主義者に近いと思う。
その姿勢こそが mastermind JAPAN の源泉であり全てなのだ。
デザインが良いとか素材が特別だとかそんな事だけではない。
そしてその姿に共感した人達に支えられて今日の mastermind JAPAN がある。
僕も立場は違えど最初の頃から係わった者のひとりとして最後まで筋を通さなければならない。
正直ちょっと辛いこともあるんだけどね。
それが mastermind JAPAN なんだから。
でもそこら辺の事情を一番理解してくれているのは誰あろう御客様なんじゃないかなぁ。
悔しい想いもあるんだろうけれど。
もうそれだけで充分じゃん。
機嫌治して飯でも喰おうよ。

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