二百五十九話 ふとく愛して、みじか〜く愛して。

すいません、表現が古くて。
なんせ歳が、歳なもんで。
一九八〇年、巨匠市川崑監督が演出した、サントリー・レッドのCM。
⎡すこし愛して、なが〜く愛して⎦
大原麗子さんの甘くかすれた声は、ガキからジジィまで、全ての男の耳にこびりついた。
家に帰ると、こんな声で嫁が出迎えてくれるという夫婦生活を想い描いた時代があった。
もし、今、この台詞を嫁から聞いたら、全身が凍りつくだろう。
で、今回の話になんか関係があるかというと、な〜んも関係ありません。
ただ、太くて、短いパンツを紹介したかっただけ。
実のところ、僕は、このパンツの売行きをかなり気にしている。
これからの シルエットを、占う意味に於いて興味深い。
だから、ちょっとした数量を投入して様子を窺ってみようかと思う。
この稼業だけじゃないのだろうけど、どんなにネット情報が普及しても叶わないこともある。
潮目の変わり時には、身銭をきって占わないと一文にもならない。
どこまでも太く、丈は短い Army Pants なんだけど。
ボトムでは、当代随一の腕を誇る 08 SIRCUS デザイナー 森下公則氏の仕事です。
最新のファッションを追っかけるっていうのも、あんまりカッコ良いとは思わないけど。
たまには、洒落で試されるのも一興かと。

ちょっと、御意見お訊かせください。

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