二百四十六話 Musée du Dragon だけの孤高にして最強の Army Pant

 

お待たせいたしました。
あまりに仕様が複雑過ぎて、年内の納品は無理かもしれないと覚悟していたんだけど。
本日、目出たく到着いたしました。
森下公則さんはじめ、係わって戴いた職人の方々に感謝です。
さて、これが。
“ Musée du Dragon × 08 Sircus SPECIAL ARMY PANT ”
ですと言ったところで、写真ではこのパンツの実像は伝わらないと思う。
なんせ、正面、側面、背面の全てに凝った仕様が盛込まれている。
そして、同色に染められた四種類の異素材は、微妙な表情を産む。
ってなことを言っても、やっぱり伝わんないだろうな。
いや、まぁ、とにかく凄いんです。
これだけの仕様を、他所で仮に実現出来ても、多分、重くて履けたもんじゃない。
なのに、履くと意外と軽い。
これが、パリ・コレクションで、欧州を席巻したデザイナー森下氏の真骨頂なんだろう。
伝える術がないので、ご覧戴くしかないのだが。
ご本人の言葉を借りれば。
⎡蔭山さんの好物のモッズ・コートをパンツにしたら、こうなります⎦
モッズ・コートをパンツに?
そう言われりゃ確かにそうだ。
真夏以外は、ほぼ年間通じて着用できるよう通気調整機能も付加している。
多彩な機能や、部品を調節することで変化する表情など、解説不能の逸品です。
Musée du Dragon だけの孤高にして最強の Army Pant 。
ネイビー・カラーに加えて、カーキ・カラーも展開いたします。

二〇一三年の仕事納め、この渾身の一作で〆させて戴きます。

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